比和自治振興区では子育て支援充実の取り組みが地域の活性化につながると考え地域をあげての協力体制づくりを進めています。
特に未就学児,保育所・小学校・中学校の農業体験や郷土学習の内容を体系化し,学年に応じた指導がスムーズにできる組織づくりを目指しています。 学校で行っている農業体験や郷土学習は,先人の里山で生きる知恵を学ぶもので生物多様性教育の内容を多く含んでいます。
比和で行っている地域学校協働活動を紹介し,生物多様性教育や里山・田舎暮らしに興味を持っておられる多くの方に比和・庄原の魅力を少しでも感じてもらいたいとおもいます。
比和小学校の農業体験は稲作を中心に行われています。
昔ながらの田植歌に合わせた田植や鎌を使った稲刈りを行なっています。
収穫したもち米を学習発表会で販売したり,郷土料理「牛おこわづくり」なども行います。
田植歌に合わせて田植
鎌を使って稲刈り
郷土食「牛おこわ」づくり
比和川の水生昆虫観察
絶滅危惧種ヒゴタイ学習
2020年8月5日,絶滅危惧種ヒゴタイ学習
2020年10月26日、ヒゴタイの念実率調査
2020年8月5日,水性生物観察
2020年10月12日、川の学習
広島県無形民俗文化財の比和牛供養田植は比和中学校の生徒が受け継いでいます。
毎年10月に行われるやまびこ祭りで披露するほか,4年に1度行われる比和牛供養田植に大人と一緒に参加しています。中学生が継承することで比和の伝統文化が守られています。
親子で共演することを楽しみにしている人も多く,地域の誇りとなっています。
2019年やまびこ祭り比和中学校生徒による牛供養田植
2017年やまびこ祭り比和中学校生徒による牛供養田植
広島県無形民俗文化財比和牛供養田植(2012年)
比和町郷土芸能のバイ流しを比和中学校生徒が踊っています。体育祭のリハーサル風景です。比和の田植歌がこの民謡の原曲となっています。踊りの指導は比和町郷土芸能振興会メンバーが行っています。比和で行われている地域学校協働活動の一つです。
比和中学校の比和そば学習(12月4日のそば打ち体験)
比和中学校では郷土学習として比和の特産品である比和蕎麦の学習をしています。
蕎麦の種まき,蕎麦の花の観察・調査,そばの花に集まる昆虫採集・こん虫標本作り,新そばでのそば打ち体験(昨年は蕎麦ガレット作り)など栽培・調査・料理作りなど一連の流れとして総合的に学習しています。その内容は生物多様性教育であり,また,地産地消と地域活性化を目指した食育でもあります。
蕎麦の花観察,蕎麦に集まる昆虫採集・標本作り
そば打ち
蕎麦ガレット
比和にはクロ文字がたくさん生えているため昭和13年頃にはクロ文字オイルの抽出が産業として行われていました。
現在は知る人も少なくなっていますが,近年クロモジの効能が見直されていることもあり,比和財産区共有林での樹木学習やオイルの抽出実験,クロ文字を使った製品開発など行なっています。
子ども書道教室を毎月1回(7月,8月,12月は各2回),年間で15回行なっています。 講師は(公財)日本書道教育学会の書道学会展で「理事長賞」受賞経験のある比和在住の谷口さんです。 費用は1回100円で半紙代など含みます。
2019年バードウォッチング
2012年バードウォッチング
化石発掘体験
元気に楽しくお餅つき(11月30日に行われた餅つきの様子です。)
比和では昔から比和社協(現在:庄原社協比和地域センター)の推進する取り組みに多くの人がボランティアとして参加し事業を盛り上げてきました。夏の七夕祭りでは参加者やスタッフ用に百食以上の弁当作りが行われます。(20年以上続いています)また,夏休みに行うフライングディスクの集いでは約80人がボランティアが作ったカレーライスを食べてから交流します。今回の餅つきでは餅をつくだけでなく,豚汁やぜんざいなを作り,みんなで一緒に楽しく食べています。
比和自治振興区はこれらの取り組みに共催や後援として関わっています。
三河内に伝わる刀踊,扇踊は庄原市の無形民俗文化財です。
三河内小学校で継承活動が行われていましたが,町内小学区の統合により現在は比和小学校・中学校の生徒に呼びかけ町内全体としての継承活動が行われ始めました。